白内障とは
白内障は目の中の水晶体が濁る病気です。主に加齢が原因であり、だれでも年をとると白内障になる可能性があります。加齢のほか、目のケガや病気が原因となることもあります。
白内障は手術で治せますが、放置しておくと水晶体の混濁が進み、視力がどんどん低下します。
白内障の見え方
白内障になると、ものがかすんで見えます。今まで見えていたものが見えにくくなり、メガネをかけても遠くの人の顔がぼやけたり、老眼鏡で今まで読めていた新聞が読みにくく感じたりします。水晶体の濁りが均一でない場合、光が乱反射してまぶしく感じることもあります。
また視力の低下やかすみを感じなくても、急にメガネが合わなくなる場合なども要注意です。
一般的な白内障手術
濁った水晶体をもとに戻すことはできません。そのため白内障の治療は、濁った水晶体を取り出して、代わりに人工の水晶体「眼内レンズ」を挿入する手術になります。
白内障手術は、目薬の麻酔を用いて短時間で行えます。傷口も小さいため、日帰り手術が可能なこともあります。お仕事がある場合、手術翌日の検査で問題なければ早期に復帰できます。
眼内レンズの種類
眼内レンズは、長い間、1ヵ所のみにピントが合う「単焦点眼内レンズ」が使われていました。その後、乱視を治す「トーリック眼内レンズ」、複数の焦点を持ち遠くと近くにピントが合う「多焦点眼内レンズ」が開発されました。
遠くと近くが見える多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズは、日本では2008年から先進医療として承認されています。遠くと近くが見えるので、老眼鏡や遠近両用のメガネを使っていた人は、メガネがほとんど必要なくなります。
一方、メガネに頼らず日常生活ができるのは大きな利点ですが、従来の単焦点眼内レンズに比べ、コントラスト感度の低下や夜間のグレア・ハローが課題でした。
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